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SPC (ボディアーマー) : ウィキペディア日本語版 | SPC (ボディアーマー)
SPC(Scalable Plate Carrier、スケーラブル・プレート・キャリア)とは、アメリカ海兵隊で採用されていたプレートキャリア(ボディアーマー)の名称。MTVと併用するために開発され、2008年から配備が開始された。 == 概要 == アメリカ海兵隊では、アメリカ同時多発テロ事件以降のアフガニスタン戦争やイラク戦争のような対テロ戦争の戦訓から、インターセプターボディアーマーよりも防御力の高いMTVと呼ばれるボディアーマーを2006年に開発し、全軍に配備していた。しかし、MTVは防御力が高い反面、重量が重いため、アフガニスタンのような戦場における山岳戦では兵士の疲労の増大や機動性の低下等の欠点を抱えていた。実際に海兵隊員の間からは「重過ぎて非実用的で機動性に欠ける」、「熱が籠もり暑過ぎる」、「その構成が複雑」等の苦情が発生していた〔松原 隆 「米軍完全装備CATALOG 海兵隊編」 ワールドフォトプレス 2015年8月27日 初版発行 P13〕。 そのような問題を解決するために急遽開発されたのがこのSPCである。SPCはいわゆるプレートキャリア(トラウマプレートの装着を前提とした比較的小型のボディアーマー)であり、防御範囲がMTVに劣るものの、軽量であるため兵士の機動性を損なわないという利点がある。SPCの配備後はMTVとSPCの2種類が用途に応じて使い分けられるようになり、こうした問題は解消されるようになった。後にアメリカ陸軍でも高重量のIOTVと軽量なSPCSの併用方式が採用されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SPC (ボディアーマー)」の詳細全文を読む
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